工事の発注から受注まで
民間工事の発注から受注までの流れ
民間工事の受発注の流れとして、まず、発注側から設計監理業者への設計及び見積依頼から始まり、受注側が依頼に基づき設計と見積もりを行い、工事の進捗と設計図との齟齬の有無を確認する役目も兼ねる設計監理業者と相談の上で、工事を依頼する候補となる複数の建築業者に見積もりを依頼、実際に工事に携わる見積依頼業者を決定しましょう。
依頼の後は、注文した物件が完成次第、領収書を受け取って、支払いを始めるのが一般的ですが、日本では設計監理業者と見積依頼業者を同じ業者が担うことも少なからずあり、費用の抑制とスムーズな施工を期待できるものの、同僚を相手にする分、設計監理業者としての工事への監視が緩みやすくなりかねない点はご留意ください。
公共工事の発注から受注までの流れ
国主導の公共工事の場合、民間工事とは受注の方法も発注の方法も異なるため、受発注業務にも違いが生じ、入札によって受注先が決まり、大前提として、許認可を受けた建設業者であること、建設業者としての客観的な健全性を示すため経営事項審査を受け、税金の支払いが滞りなく行われ、欠格要件に該当していない、つまるところ、公共事業を受注する上での資格を欠いていないことが求められますが、欠格要件に該当していないことは、実質、他の条件を内包しています。
公共工事の受注条件を満たした上で、一般競争・公募型指名競争・工事希望型指名競争・指名競争のいずれかの入札に参加して工事を受注した後は、それぞれの入札方法に応じて工事を行うことになるでしょう。